月夜に

ふと 窓の外が明るいことに気がついて 真夜中に写真を撮る

月夜に

こんな月を見ると、思い出す 中原中也の 「詩」 がある


月夜の浜辺

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂(たもと)に入れた。

月夜の晩に、ボタンが一つ
波打際に、落ちてゐた。

それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
   月に向つてそれは抛(はふ)れず
   浪に向つてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁(し)み、心に沁みた。

月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?



子どものころ入っていた合唱団で、中原中也の月にちなんだ3つの詩
(月の光 その一、月夜の浜辺、月の光 その二)に
三善 晃氏が曲を書いた「月夜三唱」を歌いました。
三善 晃氏の曲はどの曲もとても美しく切なくて、強いメッセージがあり、好きでした。
たくさん歌いましたが、中でもこの曲(月夜の浜辺)は印象に残っていて、
月を見ると思い出します。
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この記事へのコメント

ネコ先生 さんのコメント

月を見ると・・・・・・体中に毛が生えてきます。わおぉぉぉぉん。
Posted at 2007年06月02日 13:05

FROG EYES さんのコメント

先生ねこじゃなく狼だったんだー。
こわぁーいーっ
Posted at 2007年06月02日 19:01

ふれっち さんのコメント

☆ ネコ先生

体中に毛が生えて、わおぉぉぉぉん、
と鳴く「猫(またはネコ科の動物!?)」になる…とか?
ちなみに、私は動物にたとえると「チャウチャウ」と言われたことがあります…
(後で、その人がチャウチャウのイメージを間違えていたことが判明しましたが…
どーなのどーなの!?)


☆ FROG EYES 様

FROG EYES さんは動物に例えるとどんな感じなんですか?
(ケンカ売ってるわけじゃないですよ~♪)
Posted at 2007年06月02日 20:01

クマころり さんのコメント

なんだか懐かしい。国語の時間にデテキマシタヨネ。
ちなみに、この月を見て、私の場合、狼でなくドラキュラでした・・・。
月って、「不思議キレイこわい」って思うのは私だけ・・?
Posted at 2007年06月02日 20:39

FROG EYES さんのコメント

昔友人におめーは猫やって言われましたよ。
それも野良の、黒猫
なんで?って聞いたのですが教えてくれませんでした。
ずーーっと気に成っているんですが、解らずじまいです。
もし生まれ変わるなら、






南の海にクラゲでお願いします。
Posted at 2007年06月02日 20:55

ふれっち さんのコメント

☆ クマころり 様

そうそう♪国語でも習いましたよね(確か習ったはず…)。
ドラキュラ・・・・・・・欧米かっ!(すいません。)

月は、見るときの心理状態や、気象条件によって、
女神のように見えたり、不吉な予兆に見えたり、いろいろです。
昇りはじめの赤い月はさすがにいつ見ても怖いですね。


☆ FROG EYES 様

黒猫ちゃんですか~♪可愛いですね。何ででしょうね…。
生まれ変わりについては諸説ありますが、
「人間はやっぱり人間!」 という話はよく聞くような気がします。
だから、南の海のクラゲはあきらめてください。
でも…何で???漂い希望?
Posted at 2007年06月02日 21:45

FROG EYES さんのコメント

はいっ、漂い希望です。出来れば八重山諸島辺りが、
第一希望です。
Posted at 2007年06月03日 08:29

yoas23 さんのコメント

こんな月を見ると思い出すのは菅原津都子の「月がとっても青いから」ですが、
昔、家の近くの錦山神社辺りから山王峠に沈むまん丸の月を見た頃も思い出します。
満月が沈む時間って・・・?細かく詮索されませんように~(*^_^*)
Posted at 2007年06月03日 14:05

やまちゅう さんのコメント

こんにちは。
さっそく覗きにきました!
同じ月なんですよね。不思議ですね。
“詩”って、私の場合、学生のころとかは
見向きもしなかったのに、なんだか最近は
気になりはじめてるような気がします。

単純に作者は何を見て、何を感じてとか…
その詩の奥には何があるんだろう… なんてね。
Posted at 2007年06月03日 17:44

さんのコメント

☆ FROG EYES 様

八重山諸島で漂うクラゲですか…
でも、もし動物なら、石垣島か西表島に住む幸せな野良猫(もちろん黒)って気がします♪


☆ yoas23 様

そう言われますと、いろいろ想像しちゃいますよ~~
ところで、ご自宅はあんきやの近くなのですか??!
…あ、詮索はいたしません。


☆ やまちゅう 様

強制的に来させてしまいましてすいません。
やまちゅうさんの記事のタイトルが「月夜の晩に」だったので、
ちょっとびっくりしました!
子どものころは漠然とイメージしていた詩ですが、
年をとるとその背景なんかも想像してしまいますね☆
Posted at 2007年06月03日 21:31

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