珍しく、センチメンタルな記事です。
ここ一週間ほど、インパクトの強い夢をたくさん見ています。
某国で特殊任務遂行中という夢(たくさん走ってました)、
マグロ(大きな回遊魚で一生懸命泳いでたので多分マグロ…)になる夢、
名刺を配る夢(足りなくなってあせったところで目が覚める)、
ストーリーはないけれど小さな男の子が私を見上げている夢…
中でも今朝(4:00ごろ)見た夢ははっきりしていて、
目が覚めて30分以上泣いてしまったため今日の私の顔はひどいものです
泣いたといっても、悪い涙ではなかったのですが…(でも切なかった)
というわけで、今日の記事は少し長いですが、実家で飼っていた犬 「しろ」 のことです。
まずは今朝の夢から…
実家の縁側 (しろの場所) にとっても可愛い真っ黒な小熊
首輪をつけて、鎖でつないでいる
どうやら実家で飼っているようだ
私はその小熊を 「しろ」 と呼んでいる
久しぶりに実家に帰ると 真っ黒な小熊の 「しろ」 はずいぶん大きくなっていた
「しろ、ずいぶん大きくなったねぇ」 と話しかける私
すると小熊は 「うん、がんばってるよ 部屋に逃げ込んだりもしないし」 と答えた
?会話が成り立っていない?
私は考えた…しろはいろいろ我慢してるし、きっと熊としていろいろ葛藤しているんだと…
家に入って母に 「しろ、大きくなったけどなんだか切ないねぇ」 と話す私
「そんなことないでしょう」 という母
そこで目が覚めた。
これだけの夢。
目が覚めた私は最初その小熊のしろのことを思って涙が出たと思ったのですが、
次の瞬間、15歳で亡くなった犬の 「しろ」 のことが次々と思い出されて…
もうそこからは涙と鼻水が止まらないまま30分以上
私が小学校4年生のときに当時飼っていた親犬が家で生んだ「しろ」
2匹生まれたうちこげ茶の方を「ちゃちゃ」、クリーム色だった方を「しろ」と名づけたのでした
2匹の貰い手を捜したところ、「器量よし」で賢かった「ちゃちゃ」は引き取り手が見つかりましたが、
「しろ」は半分に折れた耳、ピンク色の鼻、小さな目…よく言えばとっても愛嬌のある顔で…
甘えん坊で怖がり
散歩中に自動車に出会うと立ちすくんで一歩も動けなくなるような子でした。
仕方なく家で飼うことを決心したのですが、
あまり熱心にしつけもせず、今から考えれば後悔ばかりです。
しつけはほとんどしませんでしたが、「しろ」は人が大好きで、とても優しいいい子でした。
大きくなるにつれて茶色くなっていった 「しろ」
でも半分に折れた耳とピンクがかった鼻は一生そのままだった 「しろ」
縁側に前足をかけて家の中を覗き込んでいる 「しろ」
窓から見下ろす私を見上げる 「しろ」
散歩に行くと興奮しすぎて私の周りをぐるぐる回ってしまう 「しろ」
最初は怖くて仕方なかった車や列車にもだんだん慣れていった 「しろ」
散歩中、草で隠れている側溝に落ちてしまう 「しろ」
私が自分の鼻を指差して顔を近づけると、鼻先をぺろっとなめてくれる 「しろ」
脱走して戻ってこず(これず?)…でもあまりの人懐こさに役場で3日ほどお世話になった 「しろ」
年をとっても相変わらず散歩では興奮して、途中で膝が笑ってしまう 「しろ」
スズメにエサを食べられていた 「しろ」
晩年は猿にいじめられたこともあった 「しろ」
私につらいことがあったとき、じーっとだまって “ぎゅっ” とさせてくれた 「しろ」
きりがありません。
「しろ」が亡くなったのは私が就職して5年目、下呂で一人暮らしをしていたときでした。
私は沖縄の離島に旅行中でした。
携帯がほとんどつながらない島。
他のメールは届かなかったのに、1件だけ届いたメールが弟からの訃報でした。
早朝、友人2人と寝ていた部屋をそっと出て、海を見ながら手を合わせて泣きました。
その2ヵ月後、エゴラッピンのライブで「老いぼれ犬のセレナーデ」を聴いて号泣しました。
そして、今日、久しぶりにいっぱい思い出して泣きました。
もっとああしてやればよかった、こうしてやればよかったという後悔の思いもいっぱいですが、
それ以上に、感謝の気持ちでいっぱいで…
そういえばちゃんと感謝の思いを伝えていなかったかもと思ったらまた泣けて…
思い出したことを記録しておこうと記事を書き始めました。
まだまだ書き足りませんが…ずいぶん長くなってしまいました。
読んでくださった方、ありがとうございます。
感謝 ・ 合掌。