山と森と動物
気がついたら2日間、ブログお休みしてました。
見に来てくださった方、すいません。ありがとうございます!
先週土曜日、講演会を聴いた後、自分なりに少し考えてたんですが…(ちょっとだけ)
山の中で、クマに出会ったら驚きますよね…
怖いですよね…
でも…これはず~っと前から思ってたことなんですが、
猟をする人間、そして自分を罠にかける人間はクマにとってもっと怖いんじゃないかと。
それなのに、なぜ人里に出てきてしまうのか。
※ ここからは講演で聴いたことを自分なりに解釈した結果ですので、
私個人の頭の中の話として、どうかご了承ください。
国策により、日本の山・森の多くが杉やヒノキの人工林に姿を変えました。
そして、それはまだまだこれからもず~っと続いていく計画だそうです。
(ガソリンの暫定税率よりずっと歴史が長いんですね…
ちなみに、「天然」の杉だけだったら花粉症にならないそうです。)
杉などの人工林は混合林(もとのままの自然な状態の森)よりも保水力とても弱くて、
近年の集中豪雨などで、山が崩れるなどの被害が多発しています。
(人工林率が60%以上である宮崎県内では、2005年?の台風災害で、150箇所もの土砂崩れが確認されたそうです。)
日本では、戦前まで、
人が住む場所と、手を加えることが許されない「奥山」とがはっきり区別されていたそうです。
奥山にはクマをはじめとする様々な動物が住み、
葉を食べたり、枝を折ったりすることにより、結果的に森を保守する役割を果たしていました。
と、ここまでは前置きです。
「奥山」まで杉やヒノキなどの人工林を増やしていった結果…
また、放置林が増えているため、木の下は草一つ生えない暗い世界が広がっています。
(一度人が手を加えた森は、その後も人が手を加え続けないと森として維持できないそうです。)
もちろん、そんな人工林にはクマやその他の動物たちが食べる物などありません。
でも…少なくとも岐阜県には自然林がいっぱいあるんじゃない??
と思われると思います。実際私もそう思っていました。
でも、岐阜県の人工林率はとうに40%を越えており、まだまだ広がる勢いです。
以前、鈴蘭高原や千町牧場などに行ったとき、
「カラマツ林が綺麗♪」なんて思った私ですが、それも人工林。
講演後に私が(勝手に)とても尊敬する人とお話しすることができたのですが、
下呂市小坂町付近では、今も大規模な伐採→カラマツの植林が続けられているとか…
カラマツは成長が早く、まっすぐ育つので都合が良いという理由?だとか…
…また話がそれてしまいました…
食べる物が極端に減った場所から、
多少リスクを犯しても食べ物が手に入りやすい場所へと出てくるのは
きっと人間も同じではないでしょうか。
それに、奥山まで人の手をどんどん入れていった現在、
昔ははっきりしていた境界線が、クマにもわからない部分もあるかもしれません。
(クマには分かってるんでしょうか…人間が分かってないだけでしょうか…)
クマ(動物)の領域を侵害しておいて、人間の領域に出てきたクマを痛めつけたり、殺したり…
それは、クマが可愛そうという話だけではありません。
話が長くなるので省略しますが、
山・森が豊かでなければ、それは土砂崩れなどの災害につながり、
河川の栄養不足につながり、そして、海までに影響が及ぶのです。
猟師さんが植林すると言う話も、最近ではニュースなどでよく聞かれます。
とっても長くなってしまいましたので、続きはまた…
というか、記憶があいまいな部分があり、大変申し訳ないのですが…
私の頭の中をちょっとだけ公開させていただきました。
難しいご質問やご意見にはお応えできませんのでどうかご了承ください…
ひだっちブログの 「スタッフの熱血劇場Ⅲ」 さんの記事もご参照ください。
http://kirapuro.hida-ch.com/e54595.html
リンク貼らせていただきました